即興のコツ

1日に2つショーが入ることは私的に珍しいのですが、この日はそんな日となりました。午前中はママダンサー仲間でもあるYurieさんの発表会のゲストとして呼んでいただきました。

Yurie Bellydance Studio 発表会

2023.10.1 Yurie Bellydance Studio 発表会

失礼ながらも、生徒さんのお着替えタイムに踊るのだろうと、その時ハマっていたリズムの取りにくい(=盛り上がりに欠ける)音楽を選びました。セットリストを見ると最後のトリに選んでくださっていて、焦って連絡をしました。全然盛り上がらない曲選んでしまいました!と笑。それで良いですよと言ってもらえたので、音楽も変更せず出演しました。今後ゲストとして呼んでいただく時、順番なども先に聞いておいても良い項目の1つかもしれません。盛り上がる曲も常に用意しておかないとですね…。

当日は様々なジャンルの演目が続き、大盛り上がり。長年先生をされているYurieさんは生徒さんも多く、全て群舞なのに盛りだくさんでした。Yurieさんは珍しい音楽でカッコよく踊っていました。

日暮里のアルバムブラといえば、飴ちゃん(飴谷さん)の照明。さすがプロ、リハーサルなしでもしっかり音に合わせて照明を切り替えてくれ、素晴らしかったです。それに加えてビデオグラファーの石井さんの動画も素晴らしく、是非YouTubeで見ていただきたいです。素敵なプレゼントをいただきました。Yurieさんありがとうございました!

“FLOWER” – Fusion Bellydance | Michelle Bettridge

Bloomoon Bellydance Night

その後は移動をして、吉祥寺の素敵なカフェ、ブルームーンにて、様々なジャンルが踊れるマルチなダンサーのMIHOさんと踊りました。久しぶりに4曲くらい踊れる機会だったので選曲する時からとても楽しく準備をしました。

2023.10.1 Bloomoon Belly Dance Night vol.5

トライバルフュージョンダンサーはレストランショーの機会が少ないので、基本的には呼ばれたイベントで1曲か2曲くらい披露することが多いです。4曲も踊れると、みんな大好きカッコいいトラップミュージックも踊れるし、自分の好きなジャズだって踊れるし、好きにやらせてもらいました。とてもリラックスしていたようで、お客様からも楽しんでもらえた声がたくさん聞けて嬉しかったです。ご一緒したMIHOさんはK-POPからインドフュージョンからオリエンタルまで幅広く演目を用意されていて、見にこられた方は「このショーがチャージ1,000円?!」と驚かれていました。金額以上の提供ができるとこちらも嬉しいですね。

今回は1日に2回イベントがあったので、移動中はもちろん舞台用のヘアメイク。普段からメイクはほとんど仕上げていくことが多いので慣れていますが、念のため夜でもサングラスを持ち歩いています。たまにびっくりさせてしまうので…。ダンサーたるもの、こういう場面では恥を捨てないとですね。

即興のコツ

この日は全ての演目が完全即興で、お昼の発表会で踊った曲を夜も踊りました。動画を見てみると、どらちも取っている音は似ているけれど、動きは違い、お客様の反応を見ながら変えていました。即興中はあまり記憶に細かいところは残らないので、動画を見て分析します。

即興にも様々な種類がありますが、即興初心者にオススメなのは、まず音楽を良く聴く方法。細かい音やタイミング、重ねて歌えるようになるまで聴き込みます。何セクションあり、どんなベースで、どんな時に声が入っていて、など、音の種類やタイミングなどを聴き込み、分析し、覚えます。そうすることによって取りたい音や、踊りながら観客に紹介したい音を可視化できるようになります。

次にやってみてほしいのは、高低のある音を体の高低で表現することです。要するに、低い音は体の下半身、高い音は上半身で踊るということです。視覚的にもそれはとても心地よく見えるので、初心者にはもってこいです。例えば、低いドラムの音はヒップで取り、高いボーカルはアームスの動きなどで表現します。逆になっても間違いではありませんので、怖がらずに挑戦してみてくださいね。

あとは、楽しむことです。ダンサーが楽しんでいなくて(もしくは感情を表現していなくて)、観客には何も伝わりません。(ですが踊りは二種類あり、自分のためのものと、観客のためのものがあります。このブログを読んでいる人はいずれステージに乗りたい、または、もうすでに観客のために踊ったことのある人が多いと思うので、そちらメインで書いています。)その場合は練習中もお客様がいることをイメージしながら、本番中は観客の存在を感じながら、自分も楽しみます。音楽の音を全て表現する必要はないので、心を落ち着かせることを忘れずに。思ったようにいかなくてもそれが今のあなた。今後どんな練習をしていけば良いのか、そこから学べば良いのです。踊りは喜びであると私は思うので、たとえ暗いテーマだったとしても、感情を使うことを忘れないようにしています。

吉祥寺のブルームーンでは今後も踊っていきますので、遊びにいらしてくださいね。